笑演劇好きの主に観劇感想日記(たまにレイソル、ニューカッスル等)

備忘録をかねた笑演劇好きの主に個人的な趣味の演劇観劇日記 あとたまにサッカー等(レイソル、ニューカッスル) *誹謗中傷は無い様に気をつけますが、学が無い為、不適切な内容やマズイ内容ありましたらご指摘下さい。 *ネタバレあります。

アガリスクエンターテイメント第22回公演 『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字』

〇2016年9月1日(木)

 

アガリスクエンターテイメント第22回公演『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字』@サンモールスタジオ

 

■概要■

傑作(問題作)&新作(問題作)、二本同時上演
昨年度、黄金のコメディフェスティバル2015にてグランプリ含む四冠を達成した傑作にして問題作『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』の再演と、もっと問題作な新作二人芝居『笑の太字』の45分二本立て!
シチュエーションコメディの新境地を切り開いてきたアガリスクが「コメディを斬るコメディ」二本をパッケージした両A面!
これが“屁理屈シチュエーションコメディ”の真骨頂で、これが アガリスクの エンターテイメントです。

『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』

【出演】
淺越岳人/鹿島ゆきこ/塩原俊之/沈ゆうこ/津和野諒/矢吹ジャンプ/斉藤コータ

 

ロンドンに住む平凡な男、デイヴィッド=スミス。しかし彼には秘密があった。
彼は、メアリーとバーバラという二人の女性と結婚し、二つの家庭を行き来する二重生活を送っていたのだった…!
ある日、デイヴィッドがいつものようにメアリーとの家でくつろいでいると、そこに彼女の友人が訪ねてくる。それはなんと、もう片方の妻・バーバラだった…!
デイヴィッドは、二人の妻への秘密を隠しきることができるのか…!?

 

『笑の太字』

【出演】
Aチーム:熊谷有芳/前田友里子
Bチーム:甲田守/津和野諒
Cチーム:淺越岳人/塩原俊之
Dチーム:鹿島ゆきこ/沈ゆうこ

 

大学の演劇学科の劇作コース。とある学生により卒業制作として提出された戯曲は、某有名傑作二人芝居の丸パクリだった…!
盗作を指摘し、認めない指導教官。
屁理屈で反論し、認めさせたい学生。
両者の闘いは、次第に“問題の二人芝居”さながらの展開を見せ始める…!(以上HPより)

 

 

個人的に今までハズレが無くきちんと脚本、芝居で笑わさせてくれる大好きな劇団さん。

(コメディ劇団と謳っている中では一番好きな劇団。コメディって謳っている劇団さんに限って、それってコメディ?って感じで笑えない所が多い。。)

 

今回は、昨年のコメフェスで上演された『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』と、実際に上演問題があった他団体での上演を認めないあの有名作家の二人芝居を思いっきり題材にしたオリジナルとは?作品は誰のもの?といったことを考えさせられる屁理屈会話コメディ。

 

まだ大阪公演(9月9日~9月11日)が残っているのでザックリした感想を。

 

七人の語らいに関しては、昨年のコメフェスで何回も観ていて好きな作品で、今回も楽しみにしていた。

 

キャストは変更無しで、所々変わっている箇所があったが、相変わらず面白かった!

ワンシチュエーションコメディでよくある「それって実際どうなの?」って思う部分をアガリスク得意の多数決で切り裂いていく形で多数決(会議物)+ワンシチュエーション物って感じ。

 

これはワンシチュエーションコメディを武器にするアガリスクがやるからこそ面白いんだろうな。

 

個人的に好きな所は、鹿島さんの大女優っぷりと斉藤さんの折れない心が大好き。

終盤の斉藤さんのやつは凄く面白いんだけど、日によって笑い過ぎて劇を壊す可能性がある諸刃の剣だと思う程のズルさ(笑)

最後の5分間位は、内容が入ってこないもん(笑)

(ジョン時空って呼ばれてるみたい笑) 

 

コメフェスからの変更があった点もちゃんと理屈があった良かった。

(ただ淺越さんのビリーの変更点は合わなかった。なんか違った意味で芝居が止まってしまった感がありイマイチと感じたので残念。コメフェス版の方が自分は好み)

 

 

笑の大学は、結局Aチーム(熊谷さん・前田さん)とDチーム(鹿島さん・沈さん)の2チームしか観れなかったが、面白かったな。

実際の上演問題を交えながら、上演権とは?オリジナルとは?作品は誰のもの?とかの疑問を屁理屈な議論を重ねながら考えさせられる。

 

今回は2チームしか観れなくて残念だったが、チームによって雰囲気が違って面白かった。

 

AチームはDチームに比べると演劇寄りでナチュラルな感じ

Dチームはコント寄りでオーバーアクションって感じを受けたかな。

 

Aチームは、まず熊谷さんがめっちゃ上手かったし滑舌がよく聞きやすくて良かったし、屁理屈っぷりにムカついた(笑)

前田さんの先生役も自然で良かったし、会話のテンポが好きだった。

 

Dチームは、沈さんの子憎たらしさが凄かった(笑)

鹿島さんのツッコミも凄く良かったな~

 

Aの熊谷さんの屁理屈は、頭が良い優等生に言い負かされそうになって、こいつには勝てないって感じる憎たらしさ(笑)

Dの沈さんの屁理屈は、馬鹿にされてムカついて、つい殴ってしまいそうになる憎たらしさだったな(笑)

 

これはやる人によって結構印象変わる芝居だと思うので、男女や色んなパターンのを観てみたいな~

(個人的には、Dチームの逆バージョンが観たい。)

 

ザックリと適当な感想になっちゃったが、とりあえず面白かったので大変満足。

 

来年3月(だったかな?)ついに下北に進出する再演物「時をかける稽古場」も凄く面白いので楽しみ!!

(ただ駅前劇場ってのが個人的にはちょっとな。。傾斜無いから観辛くてあんまり好きな劇場じゃないんだよな。。)