smokers 「ロード・ショー」
2015年10月24日(土)
smokers 「ロード・ショー」@SPACE雑遊
【出演】
荻山博史(smokers)、金崎敬江(miel)、木戸雅美、熊坂貢児(smokers)、斉藤麻衣子、樋口史緒里平塚正信(殿様ランチ)、堀池直毅(少年社中)、山田直人(9-states)、遊佐邦博(InnocentSphere)、吉田一義(smokers)
【行先は箱根。】
小牧義樹はいつも世話になっている自動車整備工場に愛車を受け取に来ていた。
10年以上も大事にしてきた愛車をじっと見つめる。
「本当にこの車、手放してしまうんですね」
小牧は頷く。そうしなくてはならない理由があるのだ。
今日が、最後のドライブになる。
「どちらまで行かれるんですか?」
「箱根。温泉に行くんです。友人たちと、10年ぶりに」
小牧は丁寧に愛車を発進させる。
友人たちとの待ち合わせ場所へ到着するが誰もいない。
携帯電話にはドタキャンの連絡が何件も入っていた。
再度ウインドウをノックする音に我に返る。
遅刻してきた友人が申し訳なさそうに立っていた。
「仕事が立て込んでてさ。他の皆も来ないみたいだし、今日はやめにしない?」
「やめない。……皆で行くよ。予定通り」
小牧は友人を強引に車に乗せると、
残りの友人たちを迎えに車を走らせた。
全員でドライブに出かけるんだ。どうしても。
『温泉どころじゃない』
事情を抱えた友人全員を巻き込んで、
最後のドライブが始まった。(HPより)
初見の劇団さんだったが、面白かった。
セットは車のみ(よく出来てた。)のワンシチュエーションコメディ。
初めの仲間を連れ込むシーンはご都合主義であんなに上手く行かないよなと思いながら
見ていたが、あそこをちゃんとやると長くなるから簡素化したんだろうな。
話しの展開も良かった。
主人公が幽霊と思わせて展開させていき、過去公演の話しを出していって後に繋がっていくのは
上手かったな。
終盤の誘拐犯も演技だったというのは気が付かなかったな。
(確かに過剰だし、偶然にしては出木過ぎとは思ってたけど、まさかって感じだったな。)
ラストははっきりしない感じも良かったな。
(自分はやはり主人公は病気で先が無いから、中止になった劇をどうしても再現したくなって
誘拐まで頼んで決行したんだろうなと感じた。もちろん作家の人の為も思って)
ちゃんと考えると疑問点も出てくるけど、そんなの関係なく観た後は何か良く感じた。
また次回作も観てみたい。
何回も出てくる人が面白かった。
途中から早く出てこい!って思いながら観てた(笑)
あとは、齋藤さん、萩山さん、熊坂さんが特に印象に残った。