笑演劇好きの主に観劇感想日記(たまにレイソル、ニューカッスル等)

備忘録をかねた笑演劇好きの主に個人的な趣味の演劇観劇日記 あとたまにサッカー等(レイソル、ニューカッスル) *誹謗中傷は無い様に気をつけますが、学が無い為、不適切な内容やマズイ内容ありましたらご指摘下さい。 *ネタバレあります。

観劇日記(みちていく)

演劇じゃなく映画なんだけどどうしても感想を書いておきたい。

○2015年6月27日(土)

映画「みちていく」@ユーロスペース

監督の竹内理紗さん(新座キャンパス公認サークル「シネマトグラフ」所属・万田邦敏教授のゼミ所属)の卒業絵製作作品。
主演の飛田桃子さん、山田由梨さんのお二人との3名による共同制作作品であるとのこと。

また舞台挨拶で紹介されていたが、スタッフも同じサークルの仲間で、監督、主演のお二人も含めて
合計7人で作り上げた作品。

主演の山田由梨さんは、劇団贅沢貧乏の主宰をされていて、家プロジェクトという一軒家を借りて
その一軒家で芝居を行い、観客は自由に歩きまわって観劇出来るという公演を一年位で3作品公演
していた。
その家プロジェクト3作品共に観劇させてもらいファンになったので、今回の映画も観てみたいと
思った経緯で鑑賞。



感想としては、ものすごく良かった!


あらすじは

歳の離れた恋人に身体を噛んでもらうことでしか満たされない陸上部のエースみちる(飛田桃子)。生真面目で部員達に疎まれる部長の新田(山田由梨)。二人は互いの空虚を埋め合うように、だんだんと近づいていく――。(HPより)

といった主人公2人と回りの女子高生達を中心とした青春群青劇。



正直、卒業制作みたいだし、主演の山田さんを観てみたかった(家プロでしか観たことなかったから)し、
個人的にはこの手の映画は苦手だから、あまり期待はしてなかった。


ただ観終わってからは、本当にこの映画観れて良かったなと思った。


表現が上手くないので、上手く言葉に出来ないのだが、触ったらすぐに壊れてしまう様な繊細があり
若さ独特の瑞々しさがある映画だった。

卒業制作というのが嘘みたいな上質な映画に感じた。


主演のお二人も、もちろん良かったのだが、脇を固めた方々もとても良かった。

中でも、田所役とすぎなみ役が個人的には好きだったな。

田所役のどっちが前なんだろうね?って台詞が印象的だし、明るさの中に寂しさや悲しみがある
って感じで切ない。


すぎなみ役は、とても共感出来る役だった。現実主義として描かれていて
回りのテンションをウザく感じたり、一番落ち着いている役で自分の高校時代もあんな感じだったなと懐かしくなってしまった(笑)


ユーロスペースは渋谷にあって、この映画はレイトショーなので上映終了が午後11時位だったのでだが
とても良い映画を観た余韻に浸りたかったが、会場を出て渋谷の喧騒が凄くてその余韻が消し去られてしまい
こういう渋谷のテンション、ウザいわぁと思ってしまった(笑)


あとお姉ちゃん役に贅沢貧乏の公演にも出演されていた篠原さんが出演されていたのも家プロファンと
しては嬉しかったな。


この手の映画で自分的に観て良かったと思ったのは久しぶり。
(そもそもあんまり映画を見ないので詳しくはないのだが)

多分、自分の高校時代と見比べて、こういう青春とか無かったし、したかったなぁとか
こういう若さ特有の悩みとかって懐かしいとか思ってしまい、結局の所は若さが羨ましいんだろうな(笑)


恐らく学生とかより30歳より上の大人の方が観た後に色々と感じるんだろうなぁと思う。


山田さん出ているの関係なく(もちろん山田さんも素晴らしい演技してます)観て良かったと思った。


自分の語学力や表現力が乏しいので、上手く言葉に出来ないのが歯がゆい。


DVD化の予定もないとのことなので、いろんな方に観て欲しいな。

今は渋谷のユーロスペースの単館上映でレイトショーのみ

あと舞台挨拶で、9月頃に名古屋(名古屋シネマテーク)、上映期間未定だが大阪(大阪シアターセブン)
での上映も決定したとのこと!

レイトショーというのが場所的に辛いのだが、時間見つけてもう一度観たいと考えている程。

あと出来ればDVD化もして欲しいな。(そしたら何度でも観れるし)