第27班 キャビネット公演Vol.3 『耳の奥で王様が笑う』Bグループ
〇2016年8月27日(土)
第27班 キャビネット公演Vol.3 『耳の奥で王様が笑う』Bグループ@シアターミラクル
【出演】
鈴木 研
三宅 勝(以上、第27班)
藤田雄気
小日向星一(実験劇場)
たかえめぐみ
飯田紘一朗
秋 美慧
加藤拓実(明大劇研)
ー Bグループ ー
『耳の奥で王様が笑う』(70分)
ジャイアンなんか可愛いもんさ。イサオ君の言葉は絶対だ。
殴られるのが怖かった。物を盗られるのが怖かった。俺達は小3から中3までずっとずっと虐げられていた。それでも耐え抜いた。
あれから10年後、奴が、イサオ君が、再び俺達の前に現れた。
過去と今が交錯する、青春グラフィティ演劇。(以上HPより)
好きで応援している劇団さん。
4グループに分かれて短編、中編等を行い劇団や俳優さん達のショーケース公演みたいな感じ。
今回は、B公演『耳の奥で王様が笑う』
個人的な勝手なイメージでは、第27班=何だかんだあって最後は爽やかな群青劇ってイメージで
Bグループは、今回のキャビネット公演の表題作にもなっているので、そういう系なのかなと思って観たが…めっちゃ重く辛い後味が悪いエグられる作品で、こういう作品もやるんだなぁと驚きだった。
話しの内容的には、苛められてた男2人の過去と現在とですれ違ってしまった友情の結果…って感じかな。(まぁ本当に救いが無い話しだよな)
まぁ相変わらずタイトルと上手く絡めたラストも印象的。
(毎回思うんだけど、タイトルから話しを作っていくのか?、話しを作っていく中でタイトルにしているのか?地味に気になってる。)
さっきも書いたけど、凄く重たいし、観るのも辛い場面が多かったんだけど、話しにガッツリ引き込まれてしまった。
過去と現在のイサオ役のお二方(藤田さん飯田さん)の迫力が凄かった!
本当にいじめっ子だったんじゃ?って程のリアリティを感じた(笑)
あの笑った顔が凄く脳裏に焼き付いている。怖かった~
やった方はコロッと忘れても、やられた方は忘れたくても忘れられなくその後引きづり続けるってことはあるよな。(劇中のレベルじゃなくて些細なことでも)
何というか何も言いたく無くなる話しであったな。。
あと劇中に出てくる1本目のネタが、ちゃんとした構成のネタで感心した(笑)
とりあえず、もう二度と観たくないよぉ~と思う作品だった。(褒めてます)
これを表題作品に選ぶ攻めの姿勢にも好印象で、引き続き応援して行きたい劇団さんである。