早稲田大学演劇研究会“三ツ巴”企画公演集Ⅲ 「さよなら、ロスト・ジェネレーションによろしく」
〇2016年6月4日(土)
早稲田大学演劇研究会“三ツ巴”企画公演集Ⅲ「さよなら、ロスト・ジェネレーションによろしく」@劇研アトリエ
〇出演
甲野萌絵、武田迅人、谷水更、西渕隆、藤岡皇佑、藪内健広、山内一矢、榎本純
〇あらすじ
廃屋ガレージに住むカズヤたちは
ガラクタに囲まれて愉快に暮らしていた。
しかし、そこに舞い込んだ最悪の報せ。強制退去命令。
居場所まで奪われてたまるものか!
時代に呑まれたロスト・ジェネレーションが
いま、反撃の大勝負に打って出た…‼
―
ガレージには僕らが知らない過去があった。
繰り返す歴史。戻れない過去。思い描く未来。目の前の現実。
そして、何も知らない世代。
全てが重なり合ったとき、結末の銃声が鳴り響いていた。
これが、ヤマウチカズヤの供述である。
―
三ツ巴企画公演集第三弾は
何も知らない過去が呟く結末的回顧録。
さよなら、から続く物語(以上HPより)
早稲田大学演劇研究会の企画公演第3弾。
ミステリータッチのコメディであったが、ちょっと1回では分かりづらいかなという印象。
まず今回一番目を引いたのが舞台セット。
廃墟の倉庫に住んでいるという設定だったが、まさにそんな感じのゴチャゴチャ感で
圧倒させるセットでとても良かった。
あと物語が始まる時と終わる時の幕の使い方がとても印象的で良かったな。
セット上部にあったその時に誰が登場しているのか分かる札がかかっていたのは、面白いアイデアだった。
役者さんでいくと甲野さんが凄く印象に残った。
表情も良かったし、台詞の間や抑揚が上手かったと思うし、面白かった。
この企画3公演についてになるが、当初は全部観る予定では無かったが、縁あって結局3作品共に拝見させてもらった。
1弾の「真人間」は素舞台で熱量のあるコントチックな笑い、2弾「路地裏」は自然な部屋のセットで行われる1幕物の会話劇、3弾「さよなら」は圧倒されるセットでミステリーコメディといった具合で見事に3作品共に色が違って、同じ場所、劇団でこうも違うのかとそういう意味でも、とても面白かった。
個人的な好みでいくと2弾「路地裏」が断然面白かった!
自分が会話劇が好きってのが大きな要因だが、本当に良く出来た会話劇だった。
またこういった企画公演をやって欲しいな。