小松台東「勇気出してよ」
〇2016年5月29日
小松台東「勇気出してよ」@三鷹市芸術文化センター 星のホール
【作・演出】
松本哲也
【出 演】
瓜生和成
(東京タンバリン)
松本紀保
竹井亮介
(親族代表)
岩瀬亮
浅野千鶴
(味わい堂々)
この劇団さんは、宮崎弁で繰り広げられる劇が特徴で去年だったかな?で観た「暗く暖かな日々」が本当に暖かくて面白い会話劇でそれ以降、観ている好きな劇団。
個人的に会話劇ってのが好きなのもあるし、独特の宮崎弁が心地良いってのもあるが、今回のも面白かったな~
何回かしか観ていないが、ここの物語の特徴は特に大きなことは起こらないし、ドラマチックでも何ともない良くも悪くも普通の日常を描いている点にあると思っていて、それがとても観ててほっこりして、とても好きなんだよな。
ドラマチックでないと書いたが、実際は普通の日常ってのは、その当事者にとっては多かれ少なかれドラマなんだよな~と感じる。
(ダルカラの演劇を観た後だったので、より日常=演劇って感じたのかも)
ここも特にそうだと思うけど、こういう日常を描いている会話劇って、個人的に思うのは、勢いとかの誤魔化しが利かないし、役に引き込まれないとまったく感情移入が出来ない難しさがあると思っていて、そういう意味で上手い(演劇論とかは、まったく分からないので、あくまで自分が思う上手いってのは、演技していると感じなくてその場にその人物が実在してる感じというか役に引き込まれるって感じ)人達じゃないと成立しない難しさがあると感じる。
だからこの劇団さんに出てくる方達は本当に上手いよな~といつも思わされる。
今回のもほっこりして凄く良かったな~
大人の恋愛物語って感じで、亡くなってしまった不倫相手をずっと想っているが、不倫松本さんが、とても切なかったな~
登場はしなかったが、不倫相手の奥さんの気持ちも分かるし、不倫相手の息子の岩瀬さんも母親の気持ちもあるし、あの役の気持ちは難しいよな~
松本さんに思いをよせる竹井さん、コミカルながら本当に松本さんを好きなんだなってのがストレートに伝わって来て、とても良かったし、笑わせられた!
浅野さんも相変わらず自然体で役って感じがしないのは流石の上手さだったな。
あの普通の感じがとても好き!
てなことで、とても満足だった!
次回作も観たい!!