劇団贅沢貧乏「みんなよるがこわい」
○2015年11月22日(土)
劇団贅沢貧乏 「みんなよるがこわい」@三鷹北口共同ビル
【出演】
世界の流れは、いつでも早くて、ついていけてない自分がとてもひとりだと感じたりする。そんなひとりの夜は大抵ろくなことにならなくて、ひどい気持ちになったりする。
ひどい夜。でもそれも全部「虫」のせい。彼らに惑わされているだけなのだ。(HPより)
個人的に好きな劇団さん。
家プロジェクトという北砂の一軒家を借りて、その家を舞台に客席を作らずに観客が自由に歩き
回れるスタイルの演劇を行っていた劇団で、自分はこの家プロジェクトがとても大好きだった。
(3作全部観に行った程)
というわけで、自分は家プロジェクトでしか公演を拝見したことが無く、今回は客席がある
普通の公演だったので、どんな感じなのかな?と楽しみ半分、不安半分で観劇。
結論としては、面白かった。
40分という短い時間だったので、もっと観ていたい世界観だった。
タイトルの通り、一人の女性(山田さん)が夜に自分は孤独で一人だと不安になり色々と考えてしまう等
よるがこわいって話し。
自分も結構寝る前とかに色々と考えてしまうこともあるし、体外の人は多かれ少なかれ経験して
ると思うから、観てて結構分かるなぁ〜と思って観てた。
セット的には2段ベットの上の部分に山田さんが寝ていて
その下の部分に3つの小さい部屋を作り、その部屋の中に心の中にいる3人の虫(青山さん、大竹さん、田島さん)
がいて、あーでもない、こーでもないという話しをしていく流れ。
3人の虫=山田さんの心の中という設定なので、3人の発言内容(例えば電話掛ける、いや掛けない)
と山田さんの動きがちゃんとリンクしていて、山田さんは台詞しゃべってないのに、観ているだけ
で何を考えているのかが分かる。
稽古とか大変だったろうけど、ちゃんとシンクロしていて面白かったな。
3人の虫さん達も良かったな。
特に大竹さんの表情が凄く良くて好きだった。
あと会場の下の中華屋さんのネタが好きだったな(笑)
個人的には、3人の虫さん達のキャラ付がもっとはっきり分かれてた方が好みだったかな。
(○×△みたいな)
家プロジェクトでも感じていたが、ここは心の動き方を描くのが上手というか自分は好きな所。
あと場所とか物とかを使うのがとても上手い。
人(人だけでなく家とか町とか)の生活(日常、歴史)を観客含めて皆で共有している感じが
心地良いし、とても好きなんだよな。
ただやっぱり家プロジェクトが好きすぎたんで、また家プロジェクトを早く観たいという気持ちが強くなった。