読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

笑演劇好きの主に観劇感想日記(たまにレイソル、ニューカッスル等)

備忘録をかねた笑演劇好きの主に個人的な趣味の演劇観劇日記 あとたまにサッカー等(レイソル、ニューカッスル) *誹謗中傷は無い様に気をつけますが、学が無い為、不適切な内容やマズイ内容ありましたらご指摘下さい。 *ネタバレあります。

贅沢貧乏『ハワイユー』

○2016年5月7日(土)

 

贅沢貧乏『ハワイユー』@江東区北砂の実存するアパート

 

・キャスト

佐久間麻由

大竹このみ

 

・脚本演出

山田由梨

 

実在するアパートを舞台にした2人芝居で、お客は部屋におかれた座布団に座って

観劇する形。

 

こちらの劇団さんは、昨年の家プロジェクト(同じく北砂の一軒家を舞台にして観客が自由に

歩き回って観劇出来る形だった。)で知って、ハマってしまい大好きな劇団さん。

 

今回はアパートの一室なので、観客は8人以下という贅沢な環境。

 

時間(普通でいうと開演時間にあたるのかな?)に西大島の駅に集合して

お客さんと製作さんが一緒に10分位歩いて向かう形。

 

このアパートに向かってる時間も本当にワクワクして楽しくなる。

道中も結構仕掛けとかあって、リピートしても楽しめる。

(今回の仕掛けも良かった。)

実在するアパートってことで、普段の生活している街の人の音とか声とかの生活感を感じたり

景色を見ながら向かうので、本当に友達とか親戚の部屋に行く感じがする。

 

アパートに到着すると、製作の方から諸注意を受けてから部屋に入る。

部屋に入ってからは5分位自由に部屋を見て回れる形で、ここも個人的に楽しみな時間。

本当に細かい所まで小道具とか生活感(まぁ実際に生活もしているので当然なのだろうが)

が感じられる部屋になっていて仕掛けとか探すのが、宝探しみたいでワクワクする(笑)

 

今回の内容に関してだが、とても面白かった。

ハワイ湯に勤める不器用で人見知りの大竹さん(田井役)とぶっきらぼうで強そうに見せているけど

実際は、不安とか幸せになりたいと願ってる弱い部分がある佐久間さん(小泉役)との

まぁ何気ない会話で展開する現代口語劇って内容で、表情がコロコロ変わる大竹さんも

良かったし、ぶっきらぼうな相槌をする佐久間さんのどちらもとても良かった。

あと見てきた中では、一番笑ったかもな。 

(何つうか他の人の会話を聞いていて思わず笑ってしまう感覚)

 

あと、やっぱり実際に住んでいるってことが大きいと思うのだが、本当に演劇を観ている感覚

は無くなって、本当に実在する人達の日常を観ている不思議な感覚になる。

 

観る前は、今回は歩き回る形じゃなくなったので、正直よくあるお座敷公演とか劇場以外で

行われる演劇と同じ様な感じになっちゃうのかな?とか思っていたが、個人的には

そういうお座敷公演とかとは、まったく別物で家プロと同様の日常感を感じれたので

本当に良かった。

 

今回は部屋のスペースの関係とかもあるのかも知れないが、座布団に座るってのが

良かったんだと思う。

役者の方と同じ目線(というかめっちゃ近いので初めはビックリすると思う 笑)でいれるのと

窓を開けてることが多いので、外の音、声等がよく聞こえるのも嘘が無いというか

本当の日常を観ているので引き込まれるんだと思った。

劇自体が終了した後も、待っていれば田井さんとか小泉さんが帰って来て

またずっとこの後も普通に生活するんだろうなって感じがして終わりって感じがしない。

 

あとここの特徴としては、終わってからもお客さんが黙々とアンケートを書いてる感じが

とても好き。(まぁ狭い空間なので、書かざるを得ないって雰囲気もあるとは思うけど 笑)

 

他の特徴としては、山田さんの書く本には本当の悪いやつってのがいないし

無理がないというか、思いっきりハッピーエンドとかバットエンドとかも無く

色々な小さい幸せ、希望とか日常の嫌な所とかが散りばめられてたり、

はっきりした終わりがなくその後も物語は続いていくって感じで

時には休んでも良いけど、ちょっとでも前に進もうって感じて、自然な感じがとても好き。

 

あと山田さん始めスタッフの方々、お客さんとか含めて皆さんアットホームな雰囲気で

居心地がとても良い。(前回の家もそうだけど、今回のアパートもめっちゃ落ち着く 笑)

前回の家プロのお別れパーティーに参加させてもらった時にも、そういうのは初めて参加した

が本当に居心地良かったし、実際は勿論違うんだけど本当に知り合いって感じがする。

 

今回も、終わった後に近くでタバコ吸って駅に戻る為にアパートの前を通ったら

たまたま山田さんがお知り合いの方と写真を撮っていたんだけど、自分に気が付いてくれて

「○○○さ〜ん、また〜」って普通に名前を呼んでくれて嬉しかったし、それが本当に自然で

上手く言えないが、演劇を観た感じでなく、知り合いの家に行った感じがして良いんだよな〜。

 

そういう感じで普通ならこれで終わりなんだけど、贅沢貧乏はまだ終わらない。

帰り道も凄く楽しい。

周りには劇中に出てきた焼肉屋さんとか銭湯とかもあるし、自分も劇に出てきた田井さんとか

小泉さんとかと同じ舞台というか自分も登場人物になった感じで帰れて、普通に田井さんとか

に会うかもなとか本当に不思議な感覚になる。

 

そういう意味では、普通なら劇場を出た瞬間にいつもの自分の日常に戻るんだけど

贅沢貧乏はアパートを出ても、劇の日常が続いていて、自分の日常と劇の日常が

合わさる感じっていうか上手く言えないが、極端だけどこうしてブログを書いている時でも

田井さんや小泉さんはあの北砂で生活をしているんだろうなって思う程の実在感がある。

自分の日常に劇の日常が入り込んでくるって感じかなぁ。

 

というわけで全然纏まらなかったけど、とりあえずとても面白かったし、今後も観続けて行きたい!!

 

前回の家プロの一軒家とそんなに離れていなかったので、帰り道に寄ってみたが

取り壊されていて新築の家が建っていて、物凄く寂しくなっってしまったなぁ。

なんか婆ちゃんの家が無くなってしまったみたいな喪失感があった。

こういう感覚も日常に入り込んでるってことなんだろうな。