上野くん、電話です「もっとも迷惑な客死」
○2015年11月22日(土)
上野くん、電話です First call 「もっとも迷惑な客死」@スタジオ空洞
【出演】
アイリ
市川大貴
市原文太郎
加藤葵(イトーカンパニー)
加藤理恵
小角まや(アマヤドリ)
武子太郎(クロムモリブデン)
野口オリジナル(ポップンマッシュルームチキン野郎)
吉田電話(クロムモリブデン)
作品紹介
ーこのホテルで、人が死んではいけないんです。
A国の都市に佇むそのホテルは、ある不文律と共に、裏社会の特別な会合場所として存続してきた。
曰く、「何人たりとも、このホテルの敷地内では、殺人は行わない」
しかし、そのホテルの客室で、一人の「運び屋」の死体が発見される。そして、運び屋が持ってきたはずの機密文書は消えていた。機密文書には、A国の命運がかかっていた。
同日。ホテルにはそれぞれの目的を持った諜報員が集まっていた。
諜報機関での出世を目論む、野心に溢れる男とその部下。
脅迫され、「協力者」になることを強制された女。
機密文書を受け取るはずだったB国の二重スパイ。
「情報屋」気取りの民間人。
そして……。
この中に、不文律を犯してまで運び屋を殺し、機密文書を盗んだ「裏切り者」がいるのか。
諜報員たちによる、プライドと国家の運命をかけた心理戦が始まる。
2015年。スパイ映画大豊作の年に、小劇場から放つスパイ・ゲーム。(HPより)
劇団競泳水着の上野さんとクロムモリブデンの吉田さんが立ち上げた企画公演。
上野さんの脚本、演出が好きなのだが、まったく想像出来ないスパイ物をやるとのことで
期待を持って観劇。
普段と違い面白かった。
スパイ物でサスペンスミステリーって感じの内容。
内容としては、上記の作品紹介通りスパイの中に裏切り者がいて誰が裏切り者なんだという
謎解きミステリー。
まずミステリー面としては、正直物足りない所もあった。
あらすじや、冒頭の展開から謎解き要素を全面に押し出していたので、こっちも普段とは違い
謎解きモードで観劇することにしたが、展開としては分かりやすく想像通りだったといった感が強い。
まぁ登場人数が少なかったので、絞りやすかったというのもあるけど、ちょっと展開としては
分かりやすかったかな。
(もう少しどんでん返しというか、予想を超える展開が欲しかった。)
ただ役者さんも良かったし、スタイリッシュな感じの芝居で中々普段観ない雰囲気があり
芝居自体は好きだったし、面白かった。
特に武子さんと吉田電話さんが良かった。この二人でストーリーを展開させていたし、雰囲気が
素晴らしかった。
個人的には野口さんの役どころがもったいなかった気がする。好きな俳優さんなので
もっと違った役どころで観たかったかな。
武子さんの役は、キレ者でスパイの教官役なのに、結構抜けてる感があり、設定からするとどうなの?
って思うんだけど、人間くさくてそれはそれで良かった。
(加藤葵さんがピアニストですって教えるシーンが好きだった笑)