『15 Minutes Made Volume 13』
2015年8月22日(土)
『15 Minutes Made Volume 13』@王子小劇場
先月のVolume 12から2か月連続で開催されたMrs.fictionsが主催する
15分の短編をMrs.fictionsを含めた6団体が披露するショーケース公演。
今回、出演する6団体は、
アナログスイッチ、タイタニックゴジラ、Straw & Berry、 ポップンマッシュルームチキン野郎、DULL-COLORED POP、Mrs.fictions
自分は、タイタニックゴジラ、Straw & Berry、DULL-COLORED POPが未見の団体だった。
作品名:ベンチ
出演者
岡本唯(時々自動)
小野寺ずる(ロ字ック)
木村圭介
堀田創(ECHOES)
吉田壮辰
山田一彰(タイタニックゴジラ)
高木健(タイタニックゴジラ)
高校野球部で3年最後の夏にベンチ入りしたこと無い3年の2人が、最後のベンチ入りである
18番をもらった1年が3年のことを思い辞退したことにより、どちらがベンチ入りするべきか
揉める争い。
個人的には、合わなかったかな。
何というか大声とかキャラで押されて続けて、あんまり笑えなかった。
一年の4番の人は面白かったかな。
個人的には、ロ字ックの小野寺さんが好きなのだが、今回はマネージャー役だったのだが
あの役を小野寺さんがやる意味が分からなかった。
小野寺さんが生きてなかった気がして残念。
○アナログスイッチ
作品名:停電の夜に魔が差して
出演:藤木陽一、木幡雄太、秋本雄基、廣野喬介、雨宮沙月(以上アナログスイッチ)、 佐々木紬
ここは好きな劇団。期待通りのワンシチュエーションコメディで面白かった!
一人の空き巣が部屋で物色中に住人が帰ってきたが、部屋が停電したことによる
すれ違いコメディ。
明るい時に暗転、停電時に明転と実際とは逆の照明効果を使った作品。
そのアイデア自体も面白かった。
正直、演劇観てるがまったく詳しくないので、このアイデアは昔の海外作品?「ブラックコメディ」
というのが元の様である。
(よく分かってないし、あんまり興味が無い 笑)
過去何作品か観ているが、ここは今の所、個人的にはハズレが無い劇団で安心して観にいける。
来月末の本公演「幸せを運ぶ男たち」も予約済みだから、とても楽しみ。
(どうやら再演の演目の様であるが、自分は未見)
今回の演目で、久々に雨宮沙月さんが観れて良かった!(前回公演に出演されていなかったので)
可愛らしいし、何か雰囲気が好き(笑)、あとチラシ等の絵が凄く上手い!
もう役者されないってツイート見たけど、本当に残念。。
自分はこういうファルスっていうの?がとても好き。
ここは長く観ていくことになりそうだな。
○DULL-COLORED POP
作品名:全肯定少女ゆめあ
作・演出:谷賢一
出演:東谷英人、大原研二、塚越健一、中村梨那、堀奈津美、百花亜希(以上、DULL-COLORED POP)、一色洋平、近藤崇之、楡井華津稀、深沢未来、渡邊りょう(悪い芝居)
ここは、名前はよく聞いていて興味あったけど、タイミングが合わず未見だった劇団。
フォロワーさんが絶賛していたので、これを観る前に今週の本公演は予約済み。
正直、今回の団体の中では自分には1つ抜けて面白かった!
15分ほぼほぼ笑いっぱなしの状態。本当に面白かったな。
少女「ゆめあ」が邪悪な世界になってしまった大人達に立ち向かう話し。
(説明しづらい 笑)
仮装とか歌とか、飛び道具が多くある意味ズルい(笑)のかもしれないけど
それだけじゃない面白さがあった。
一色さん、ゆめあの恋人の少年役だったが、動きがキレっキレで凄い(笑)
15分という短い時間だったが、登場人物皆に見せ所があり良かった!
あとはママ約の塚越さん?が熱演で良かった。
とりあえず15分なのに皆さんのこと何かステキだなと思わされてしまった。
本公演がとても楽しみになった!!
○Straw & Berry
作品名:ブルーベリー
作・演出:河西裕介
出演:岩崎緑、村木雄、佐賀モトキ、上田祐揮
同窓会で楽しく家呑みしている4人だったが、徐々にシリアスな展開に。。。って感じ。
何というか前半後半で違った印象。
前半の楽しい呑み会の部分は、面白く感じなかった。
(何かノリが合わないって感じなのかな?)
後半のシリアスな展開でラストは良かったとは思う。
(ハッピーエンドではないけど、余韻が残る感じは好き)
ただ全体的には、やっぱり合わなかったかな?という印象ではある。
岩崎緑さん、初見だがとても妖艶な演技で体張っていたし、とても良かったと思う。
(前半のズレた感じからのシリアスな変化は良かった。)
○ ポップンマッシュルームチキン野郎
作品名:近すぎて遠い
出演:野口オリジナル、小岩崎小恵、横尾下下、サイショモンドダスト★、加藤慎吾、増田赤カブト(以上、ポップンマッシュルームチキン野郎)
一人の精神科医が、担当する多重人格の女に恋をした。
だがその女は、自分の中に存在する別の男の人格に恋をしていた。
歪な三角関係の果てに浮かび上がるのは、やるせないラストシーン。
PMC野郎が誇る傑作短篇悲喜劇、お見逃し無く。(HPより)
話し自体は良かったんだが、下ネタとか変なギャグは面白くなかった。
個人的には、下ネタとか変なギャグは無かった方が良かった。
(ただ異常者を好きっていう伏線が必要だから、無いといけないんだろうけど
好きな笑いじゃなかったから残念)
野口オリジナルさんは、とても良かった!元から好きってのもあるけど落ち着いた芝居で良かった。
野口さんは、今回と前回本公演しかこの所属劇団での芝居は観たことないんだけど
客演で出ている公演の方が合ってるんじゃないかと思ってしまった(笑)
(今年初めだったかな?劇団ウミダで観た歌舞伎者は、ハマり役だった。)
○Mrs.fictions
作品名:ミセスフィクションズの祭りのあと
出演:岡野康弘(Mrs.fictions)、浅利ねこ、小見美幸(青年座映画放送)、佑木つぐみ<火遊び>
今回のラストは、主催のMrs.fictionsが担当。
正にこの祭りが終わるなぁと感じる、なんか切ない内容で良かった!
今回は主催の今村さんが出演されてなくて残念。
岡野さんと今村さんの掛け合いがとても好き(笑)
岡野さんは相変わらず良かった。
(今回はママさん役だったが岡野さんは何を演じてもその人に見えちゃうから凄い)
何か切ない余韻が残るなかで終わっていって良かった。
ということで、今回は終了。
この企画は、まだ未見の劇団とかがどんな感じなのか分かるショーケースの様な公演で
とても良い企画だと思う。
前回も思ったが、15分って絶妙な時間だな。
合わなくても15分なら我慢出来るし、面白ければ本公演が観たくなってしまう(笑)
あと普段演劇を観る習慣が無い方が、演劇を知れる良い機会だと思う。
だから、ずっと続けて欲しいというのと、演劇観る習慣の無い人への宣伝方法がもっとあればな
と思う。