笑演劇好きの主に観劇感想日記(たまにレイソル、ニューカッスル等)

備忘録をかねた笑演劇好きの主に個人的な趣味の演劇観劇日記 あとたまにサッカー等(レイソル、ニューカッスル) *誹謗中傷は無い様に気をつけますが、学が無い為、不適切な内容やマズイ内容ありましたらご指摘下さい。 *ネタバレあります。

観劇日記( Mrs.fictions 15 Minutes Made Vol.12 )

○2015年7月12日(日)

Mrs.fictions『15 Minutes Made Vol.12(フィフティーンミニッツメイド)』@王子小劇場

15分の短編を6つの団体が披露する企画公演

○出演団体

第27班、20歳の国、The end of company ジエン社、シンクロ少女、MU、Mrs.fictions


とても面白かった。
自分はジエン社のみ初見だったが、どれも面白かった。

15分って微妙な時間で、1本の芝居出来るの?って思うかもしれないが
それぞれ1本のちゃんとした作品になっていた。

演劇観るの初めての方や、色んな劇団を知る機会になると思うから、とても良い企画だと思う。

以下、自分の好み順で(自分は笑いが好きなので、笑いという部分に比重を置いている評価となります。)


●第27班

作品名:夏の灯り

作・演出:深谷晃成
出演:鈴木 研、富田喜助、初野祐奈、三宅 勝(以上、第27班)


正直前回観た本公演が、ちょっと合わなかったのだが、今回のはとても面白かった。

相変わらず、後ろの映像(字幕)の使い方が上手い。

最後に少女の目が見えないのとか、鈴木研さん演じる友人が初野祐菜さん演じる少女に対する
「きみが好き」って字幕は気持ちが良い終わり方だった。
一番、ストーリがしっかりしていたと思う。(淡い青春系)

ただ何と言っても三宅勝さん演じる三兄弟が面白かった!
思いっきりコント(三兄弟の早着替えや露店の切替)で、展開分かってるんだけど笑ってしまう。
忙しそうだったな(笑)、あとはボイパも無駄に上手くて笑った。

片方では少女との淡い青春のストーリーをやっていて、もう片方では露店のコントをやっている
対比がものすごく面白かった。

初野さん可愛らしかったな(笑)


●MU

作品名:HNG

脚本・演出:ハセガワアユム(MU)
出演:古屋敷悠(MU)、青木友哉、森久憲生(TANGRAM)、上松コナン、加藤隆浩、安東信助、星秀美(レティクル東京座)、井神沙恵


街の景観を汚すようにHしてるカップルを取り締まる『HNG』。
ド深夜のすき家のワンオペ中に起こるやりたい放題の下ネタコメディ。


まぁズルいよね(笑)。

個性豊かなHNGのメンバーも店内でHしちゃうカップル、見守って応援する客、店員
どれもキャラが濃くて面白い。

皆さん良かったが、特に

まず森久さん演じる客が気持ち悪くて面白い(笑)

次は加藤さん、先日アガリスクで校長役をやられていたけど、今回の方がハマり役かな。
熱血古株上司で、無駄にかっこいい台詞が面白い。

あとは、何と言ってもすき家の青木さんが面白い。
好き放題やられているのに。何故か謝る感じや気まずい雰囲気に戸惑う感じなど、終始面白かった。

MUは短編しかみたことないんだが、長編も観てみたいな。

久々に結構酷い下ネタを観た(笑)


●Mrs.fictions

作品名:祭りの準備

作・演出:中嶋康太
出演:今村圭佑、岡野康弘


今村さん演じるいじめられっ子だった忌村とそれを助けたという岡野さん演じる犯野の夏の話し。

好きな劇団だけに、さすがの面白さ。

昆虫図鑑の昆虫を食べさせられていたという話しやタガメはまずいっしょが面白かった。
あとは何と言っても、夏祭りの音楽(オバQ)が面白かったな(笑)

個人的に岡野さんが好き(笑)
何か引きつけられるんだよな。


●20歳の国

作品名:消えないで、ミラーボール

作・演出:竜史
出演:斉藤マッチュ、古木将也、湯口光穂、兎洞大、海老根理(ガレキの太鼓)


こちらも好きな劇団。

高校時代の弱小サッカー部とマネージャーとの最後の夏の記憶と現在の話し。

湯口さんが良かったな。(歌も含めて)

斉藤マッチュさんはさすがの存在感。

主宰の竜史さんが出演されてなくて残念だったな。
(役者としても何か好きなんだよな)

個人的には、ここは暑苦しい青春を全面に押し出してくるイメージがあってとても好きなのだが
今回はちょっとソフトだったかな。


●シンクロ少女

作品名:性的人間 あるいは(鞭がもたらす予期せぬ奇跡)

作・演出:名嘉友美
出演:泉政宏、横手慎太郎(以上、シンクロ少女)坊薗初菜、徳橋みのり(ろりえ)


こちらも好きな劇団。

官能小説家の先生と部下の黒田と先生の妻ミツコさんとの話し。
先生は部下の黒田をとても信頼している。(女たらしだとは思っている)
先生は奥さんのミツコを大人しい控えめ(性的にも)と思っている。
そんな中、黒田とミツコさんがHしていたというのを知って。。。って話し。

さすがのシンクロ少女テイストで面白かった。

自分が観たのは、坊薗さんの回だったのだが、妖艶で凄かったな。
あとは、泉さん相変わらず体バッキバキで凄かった(笑)
横手さんは、相変わらず面白い。
まぁ単純に横手さんが好きなんで、横手さんが観れれば満足って点も少しある(笑)

アフタートークで作演出の名嘉さんが話されていたが、結構直感的に作ってるんだね。
やりたいからやる、面白そうだからやる、あれは勝手に俳優がやったから知らなかったとか
あのBGM流れてたら歌うでしょってのには笑った。

あとは、10作位?映画のオマージュが入っているみたいだが、映画ほとんど詳しくないので
全然分からなかった。

そんなの関係なく面白かったな。作風的にも最後で良かったと思う。
(第27班が最後でもキレイに終わる感じで良かったのかもしれないが。)


ジエン社

作品名:私たちの考えた墓に入る日の前日のこと

作・演出:作者本介
出演:伊神忠聡、宇都有里紗、榎本純(東京ジャンクZ)、中野あき

こちらは唯一の初見の劇団。

死んでいるらしい「死んでるさん」が共同墓地について聞き取りをしている話しで
そこに生きている?アリガさん、撤去撤去している?モブ君、一緒に亡くなったまひるさんが
交互、同時に死んでるさんに話しかける内容。

正直、ちょっと分からなかった。

同時に話される展開だったので、どこがどこだか良く分からなくなってしまって
どのストーリも結局拾えずに分からないまま終わってしまった印象。

次回作を見てみたい。


簡単だけど、こんな感じ。

どれも次回作が見たくなり、まんまと企画の策略にハマった印象(笑)

まぁ今回は、ジエン社以外は、追っている劇団だったので、見なくても次回作を見ていたとは思うけど。

非常に有意義な企画だった。

来月の『15 Minutes Made Vol.13』も楽しみだ!

ちなみに8/19(水)〜8/25(火)で同じく王子小劇場にて開催

出演団体は、アナログスイッチ、タイタニックゴジラ、Straw & Berry、ポップンマッシュルームチキン野郎、
DULL-COLORED POP、Mrs.fictions の6団体

タイタニックゴジラ、straw & Berry、DULL-COLORED POPは未見なので、楽しみ。